縁起の良い木!ナギを育て始めてみました

ナギ

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縁起の良い木!ナギを育て始めてみました

ナギ

ナギ(梛木・梛)という植物は知っていますか?

ナギ

ちょうど石収集始めた同じ頃くらいに、なぜかその頃に何か癒しを求めていたのか、観葉植物の栽培も私の趣味の内です。ほとんど室内栽培ですが、ガジュマルやブラックビーン(ジャックと豆の木)、ポトス、トラデスカンチア、ギンリュウ、パキポデュウム、セレウス・サボテンなどを育てています。そして、繁茂しています。増えてきたのでしばらく観葉植物は買っていませんでしたが、今回は久々の新たな観葉植物をお出迎えしました。
花屋さんに行っては見るたびに、ずっと気になっていたナギ。よい機会なのでこれからナギを育てるにあたり、この木について簡単にまとめてみます。

ナギとは

ナギ

「マキ科・ナギ属」分類の植物で、生育した葉を見ると一見広葉樹のようにも見えますが針葉樹の仲間です。地面に直接地植えをして成長すると20m程度の大木になります。鉢植えで育てている分には急に大きくはならないようですが、樹木なので1年-2年ぐらいに一度は植え替えが要ります
原産国が日本から台湾に掛けて自生しています。日本原産の樹木であり、丈夫で寿命が長く、また抗菌・抗炎症作用のある「ナギラクトン」という物質を分泌して周りの植物の生育を抑制するため1本で伸びていく様子や、「凪(風が止み波が穏やかな様子)」の語呂合わせで船乗り達のお守りになっていたり、縦線の入る葉は切れにくいことから「縁の切れない」象徴「縁むすび」・「夫婦円満」のお守りに使われたり、「苦難をナギ払う」の語呂合わせで魔除けのお守りとされたりと縁起の良い云われが多く、御神木に指定されているナギも多いのだといいます。有名な熊野速玉大社の御神木のナギは国の天然記念物に指定されており、推定樹齢がおよそ1000年。一般的に動物よりも植物(特に樹木)の寿命は長いため、イチョウやスギ、クスノキなどと並び、ナギも1000年以上生きる木の一つです。
ちなみにナギは化石も見つかるようですが、化石の実物を見たことないのでペトリファイドウッドと化しているかは不明ですが気になるところ。寒さは苦手なので、日本でも南部に多く自生しています。

ナギ

ナギの葉 縦線が入っているのがわかります。

育て方

ナギ

植樹の状態

この木は挿し木の繁殖は難しく、多くは実を植えることで個体を増やしているため、主に花屋さんなどで購入できるナギの苗は種から育った幼木です。上記で書いたような梛木は1000年以上の齢を重ね、御神木に指定される20m級の大きな木という何か凄そうイメージですが、鉢植えの状態の手のひらサイズでお出迎えすることが多いと思います。最近は盆栽や苔玉として販売されていることも目にします。もし、庭木として植樹したい場合は、将来大きく育つということや、地植えからの移動は苦手な種類なので場所固定であること、「ナギラクトン」の影響で同じ土壌の植物が生えにくくなる特性があるため、庭木の場合は予め念密に計画が要るようです。鉢植えは、生育して1-2年程経ち、根詰まりを起こす前に新しく一回り大きい植木鉢に植え替えた方が良いです。

鉢植えで購入後、最初にすることは、

  • 葉の汚れや埃を優しく洗い流す
  • 清潔な洗面器に水を張り、土部を短時間沈める

時々、流通過程でハダニ等の虫が付いている可能性がありますので、他の観葉植物をご購入の際も最初に洗ってあげてくださいね。
葉の表面を洗い流す時は、水道をシャワーにして弱めに水を出して洗います。水を強めに出すと葉を吹き飛ばしてしまうので注意。次の土部を水に浸す作業は、虫の駆除が目的なので5分以内ぐらいにしておきます。水に浸したまま放置してはいけませんよ!

水やり

ナギは乾燥にはやや強い植物です。ですが、幼木の場合は成長に水を多く要します。水が足らないと、発育に影響が出たり、柔らかい新芽から萎れてきたりすることがあるようです。成長の時期である春から夏にかけては水の管理を怠らないようにします。
また、観葉植物全般に言えますが、植物を枯らす原因は「水のあげすぎによる根腐れ」が大半だといいます。休眠期の冬は水を控えたり、植木の皿の水は溢れたらすぐに捨てたりする処置の他、表面の渇きでわかりにくい時は軽く鉢を持ち上げて重さで判断したりします。

ナギ

時々、霧吹きで葉水をすると葉の保湿と虫の付着予防ができるので、できれば葉水も行いたいです。根が弱った植物の場合でも、葉水からの給水で復活できる可能性もあります。霧吹きは100円ショップなどで売っているもので大丈夫ですが、美容師さん向けの霧吹きは水の粒子の細かさを選べるので、植物が増えてきたら一つあっても良いと思います。

ナギ

特にこれからの暑い時期は葉水をしておきます。

日当たり・温度

ナギは大きく育つ樹木なので、日光が好きな種類です。もちろん、室外の日光の方が発育が良いらしいですが、冬は苦手なので冬は室内で管理します。外に置いて虫が付くのはチョット・・・という方も多いですよね、でも室内の窓際などの日当たりの良いところであれば、問題ないようです。
あと、ナギの幼木は冬越しが難しいといいますので、室内に置いたとしても、なるべく人の流れのあるリビングなどで、エアコンの風が直接当たらない場所を選びます。と、言っても今この記事を書いているのが夏なので、冬が来たら冬越しの様子も書けたらと思います。

病害虫

ナギは抗菌抗炎症物質「ナギラクトン」のお陰か、あまり病気や虫の被害に遭いにくい植物のようです。「ナギラクトン」はアロマテラピーにも使われるのだとか。この物質で周りに他の植物が生えにくくなったり、草食動物の食害も防ぐことができるそうです。ただし、その訳もあり、ナギは他の植物とは絶対に寄せ植え不可

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR
smc PENTAX-DA 50mmF1.8

ごあいさつ

ナギ

ナギと天然石さざれ 石はシトリンと水晶を配合しました。

いつもは石記事を書いていますが、今回は植物記事を書かせてもらいました。私も多くの植物は育てたことがありますが、ナギの栽培は初めてとなりますので、これからどのように育つか楽しみに観察して行きたいです。今回はナギをお出迎えして、どんな植物か、育て方を調べてまとめましたので、同じくこれからナギを育て始めたという方のご参考になればと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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