サンドストーン / ゴールドストーン (人工石)
目次
サンドストーン / ゴールドストーン (人工石)
英名:Sand Stone / Gold Stone
モース硬度:5
比重:約2.5-2.7程(水晶が2.7)
サンドストーン(ゴールドストーン)とはどんな石?
サンドストーンはゴールドストーンとも呼ばれているガラスと銅粉で作られた人工石です。天然石ではありません。また、長石類のサンストーンでもありません。人工石ですが、実は製造された歴史が割と古く、18世紀イタリアで偶然が重なり作られた宝飾品です。一説にはガラス工房で融解したガラスの中に銅を落としたことで生まれた奇跡の宝飾品で、当初サンドストーンのラメのように輝く様を見て、とても綺麗で魅力的であったため、そのまま宝飾品として愛用されていき現在に至ります。キラキラしたものが魔除けに使われることが多かったこともあり、ただのガラス製品ではなく、何らかの不思議な力を持っている宝飾品から願掛けの対象に、そしてパワーストーンと化してきたと思います。和名は「金砂石」。
現代の宝飾用人工石は他に、ブルーオブシディアンやチェリークォーツ、ルミナス(蓄光ガラス)、ルナフラッシュなどがあります。これらはパワーストーンショップでなくとも、ビーズ屋さんや手芸屋さんでも手に入りやすいです。ガラスはガラスでも成分を辿れば元は鉱物に行き着くことや、紀元前のローマ帝国時代で製造されたローマングラス(銀化ガラス)や、超古代文明レムリア時代に作られたと言われているアンダラクリスタルが強いパワーを持つそうなので、もしかしたら現代の人工石達も遠い未来に強力なパワーストーンに化身していることでしょう。
含まれる成分のお話
サンドストーンは銅とガラスでできています。用途によりガラスの成分は異なりますが、元はガラスもシリカが主成分の硅砂が原料です。いわゆる、石英の砂です。石英は二酸化ケイ素(SiO2)が結晶してできた鉱物で、特に無色透明のものを水晶と言います。ガラスになるまで人為的に多くの加工はされていますが、元はパワーストーンでよく見る石英の砂が原料になっていますね。銅もクリソコラやマラカイトなど多くのパワーストーンと呼ばれる鉱物に含まれています。
現在あるガラス製品を何でもかんでもこれはパワーストーンか、そうではないか、を明確に判断する区別はありません。ですが、サンドストーンは工業製品というよりは、ずっと人のそばで宝飾品やお守りとして使われてきたことが多いはずです。人為的な加工が加わり天然石ではありませんが、一般的なガラス玉より、パワーストーンに近い姿なのかもしれません。
性質
サンドストーンは触った感じはやはりガラスの触感です。水晶のようなキンっとした冷たさもなく、琥珀のような温かみもありません。ただ、よく見るとラメの出方や色味に個体差が割とあり、天然石のような個性を多少感じます。ガラスなので、衝撃に弱く、欠けが生じやすいので、ブレスレットなど身につける場合は注意が要ります。高温にも強くはありません。
サンドストーンにはメインカラーの茶色地に銅粉のゴールドストーンの他に、宇宙のような模様をした黒地に紫のラメが入ったブルーゴールドストーン、黒地に緑のラメが入ったグリーンゴールドストーン、ミックスカラーのものもあります。最近カラーバリエーションが増えたようです。
パワーストーンの意味は?
「偶然や奇跡的に生まれた」宝飾品であるサンドストーン。この意味を踏まえて「奇跡の出会い」という意味があり、良縁を引き寄せる、再会の素敵な意味を持ちます。
昔からキラキラしたものが魔除けや開運に使われているようで、天然石のパワーストーンでも輝きの強いルチルクォーツやサンストーン、またカットビーズに加工された天然石がその意味を持ちます。ミラーボールや、窓際の開運アイテム「サンキャッチャー」もそういった意味合いです。常に銅粉部分が輝き続けるサンドストーンは、お守りとしても活躍することでしょう。
効果のキーワード
- 偶然や奇跡の象徴
- 良縁
- 再会
- 魔除け
お手入れ・浄化
天然石ではないサンドストーンを浄化するかは賛否両論ですが、ものは大切に扱うと気持ちも入りやすく、願掛けも通りやすいです。ブレスレットに組み込むことが多いと思いますが、水洗い可能ですので、汚れたら洗ってあげてください。高温に弱いので日光浄化は向きません。水晶さざれの上に置いておくのが良いと思います。
撮影のポイント
サンドストーンは本当にキラキラします。前に置くか、後ろに置くか、主役でも脇役でも撮影の楽しい宝飾品。
撮影機材
PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR
ごあいさつ
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。