サンストーン

サンストーン

目次

サンストーン

サンストーン

英名:Sunstone
モース硬度:6-6.5
比重:約2.5-2.6程(水晶が2.7)

サンストーンとはどんな石?

サンストーンはひと際立つオレンジ色の光が輝く明るい石です。その輝きは、原石の状態でも確認できます。サンストーンを一目見て、その姿に惹かれてこの石のファンになる方も多いのだとか。この石を手の中で回しながら見ていると、強くギラッと光る方向があります。強い輝きとともにレインボー効果も現れやすく、とても縁起の良さそうな石です。色は透明色に中に輝く内包物を含むものや、太陽らしいオレンジ色や赤色の地色から輝きを放つものまであります。

サンストーンの輝きは、アベンチュリン効果「アベンチュレッセンス」と呼ばれています。これは内包する鉱物によって輝きが見える光学効果のことです。アベンチュリン効果とは、グリーンアベンチュリン(砂金石英)が雲母などを含み、緑の石の中に金色の粒が輝いて見える様子から、砂金石英を「アベンチュリン」と呼ぶようになった光学効果のことです。サンストーンはレピドクロサイトやヘマタイトなどの鉄を含む鉱物を内包することにより太陽の輝きを放っています。この効果を持つ長石なので、「アベンチュリンフェルドスパー」と呼ばれ、また太陽の石の意味を持つ「ヘリオライト」とも呼ばれています。

太陽を表すサンストーンは月を表すムーンストーンと対として取り扱われていますが、実は長石類同士。サンストーンの和名は「日長石(にっちょうせき)」。サンストーンは「オリゴクレース(灰曹長石)」に分類されており、オリゴクレースの中でアベンチュレッセンスを示すものが俗にサンストーンと呼ばれています。

含まれる成分のお話

サンストーン

サンストーンの輝きの正体は内包する鉄分を含む微量の鉱物です。鉄分を含む鉱物はガーネットやヘマタイト、ブラックトルマリンなどが有名で、ほかに鉄隕石(ギベオン隕石、カンポ・デル・シエロ等)にも多く含まれる金属です。原子番号26番の元素で、元素記号は[Fe]です。鉄は最も認知されている金属ではないでしょうか。鉄は、材料として文明を支えており多くの工業製品に利用され、太陽や地球などの天体の成分生物、もちろん人体にも含まれています。体内の貯蔵鉄は女性より男性の方が多く、星占術で男性を示す火星(諸説あり)は表面を酸化鉄で覆われた赤い天体であり、武器の材料にも古くから鉄が使われてきた事等から、男性性と鉄を結びつけられ、パワーストーンの意味に付加されている場合が多く見られます。

性質

サンストーン

オレンジムーンストーン混在して販売されていることも多く、磨きによっては一見サンストーンとそっくりな場合もあります。サンストーンは内包する鉄分(レピドクロサイト等)がアベンチュリン効果(アベンチュレッセンス)によって輝いており輝きも金属質で明るめですが、オレンジムーンストーンは層状の鉱物が光の反射によるシラー効果で光っているので光が白色灰色の色をしています。サンストーンもムーンストーンも同じ長石類ですが、意味や性格が全く異なるため、場合によって使い分けましょう。販売名の数も多い石ですので、購入前に販売店に確認すると良いです。

サンストーンは割れやすい性質があります。衝撃には弱い傾向があり、表面にクラックを生じやすいです。特に薄く板状に加工されたサンストーンは大変割れやすいため、取り扱いに注意。ブレスレットで使う場合は硬い石のものとの重ね付けは向きません

パワーストーンの意味は?

サンストーン

明るく輝く真夏の太陽の様なサンストーンは、その姿通り、心に明るさを与える石として知られています。心持ち、ずっと冬な様な、ずっと夜な様な、晴れやかにならない気持ちに寄り添う太陽の石です。太陽と言えば、太陽系の中心に位置する恒星で、太陽の動向が地球環境にも大きく影響します。生物の誕生にも関与していることでしょう。太陽と言えば、昼や活動、陽気を示し、地表を温め照らします。その太陽のイメージ通りサンストーンは持ち主に光を与える存在になる石です。心の長い夜を終わらせ、自信肯定を示し、前向きに進めるようにするお守りとなってくれることでしょう。時折手で石を転がしながら、そのサンストーンの輝きを確認すると良いです。折角の太陽なので、なるべくサンストーンは衣服やカバンなどで隠さずに、サンストーンが表に出るような身につけ方がお勧めです。サンストーンもルチルクォーツのように目立つのが好きなパワーストーンです。常に表に出るようなペンダントや指輪に加工されることが多いのも、サンストーンの性格があってのことでしょう。

赤色やオレンジ色の石は、勝負運に強い石が多いです。これには、赤系の色には視覚から闘争心高揚感を掻き立てる意味があるとして、スポーツのユニフォームなどに赤色が使われたり、やる気を出すために机に赤い物を置いたりする習慣は、カラーセラピーの面から考えられています。赤色・オレンジ色の石はガーネット、カーネリアン、レッドタイガーアイなどありますが、勝負運の面はこのサンストーンが頭一つ強めに効果が出ています石の底から見える赤い光が勝利の星をイメージしているのでしょうか。赤い石は鉄分(酸化鉄など)を成分に含むことが多く、このサンストーンも鉄分を含む石で、男性性も示しています。大事な勝負事に一緒に挑む相棒としてサンストーンはいかがでしょうか。

素晴らしい効果を持つサンストーンですが、実はただ身につけただけではあまり意味がなく、サンストーンの力を生かすには本人の努力も重要です。応援するように背中や頭上から照りつける太陽の如く、頑張りに背中を力強く後押しする様な石ですので、石と一緒に目標到達目指します。ただし、サンストーンは陽性の強い石と言います。ずっとサンストーンを持って頑張りすぎれば、いずれ疲れてしまいます。昼間と夜がある様に、時折休息が必要です。陰性のムーンストーン(同じ長石なので相性良し)を合わせて持ったりして、行動と休息のバランスを取ります

効果のキーワード

  • 男性性
  • 勝負運
  • 自信
  • 前向き
  • 肯定
  • 努力

お手入れ・浄化

サンストーンは割れやすい性質に気をつければ、比較的に扱いやすい石です。水洗い可能で、浴水浄化が可能です。サンストーンなので、太陽光が好きらしく、太陽光浄化を行うとサンストーンが生き生きとしているように見えます。ただ、鉱物上は褪色の原因となるため短時間で済ますのが良いとされます。塩も、クラックの隙間から浸透しやすく、褪色の原因になります。月浄化も可能ですが、夜を嫌うパワーストーンなので相性はイマイチ。水晶や音叉、セージなども行えます。植物浄化は一見、火と木で相性悪そうですが、陽光で育つ植物にとっては実は相性よし。ただし、サンストーンは火要素なので、長期間植物のそばに置くことは、様子を見つつ考えましょう。

サンストーンと関連する石

フェルドスパー(長石)

ムーンストーン
アマゾナイト
ラブラドライト

撮影のポイント

サンストーンは丸玉の形だと天体感が出て迫力が出ます。内包物によりますが、特にレピドクロサイトのようなラメ状の場合は、ピント位置を内包物か表面か、写りによりどちらの方が良いか調整します。「サン」ストーンなので輝いているところを撮りたいですね。

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR

ごあいさつ

2019年度はじめての投稿となりました。本年もcrystalscameraをよろしくお願いいたします!