ルチルクォーツ

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ルチルクォーツ

ルチルクォーツ

英名:Rutile Quartz
モース硬度:6-6.5程
比重:2.7+内包物分(水晶が2.7)

ルチルクォーツとはどんな石?

華やかな黄金の金線が大変人気のルチルクォーツです。水晶の仲間で、石英(水晶)の中に針状の内包物(二酸化チタン)を含み、内側から黄金色に強く輝かせます。金運の石として多くの人に認知され、ブレスレットなどのアクセサリーが多く出回っています。和名は「針水晶」もしくは「金紅石入り水晶」、「針入り水晶」。一般的に金色のルチルクォーツはゴールドルチルクォーツと呼ばれています。ルチルクォーツは近年様々な種類が発見され、赤みがかったルチルはレッドルチルクォーツ、黒色のブラックルチルクォーツ(トルマリンインクォーツと混在している場合も有りますが別の石です)、銀色のシルバールチルクォーツ、水晶の中でブルッカイト(板チタン石)という鉱物を基礎にルチルが育ったプラチナルチルクォーツは希少石です。

含まれる成分のお話

ルチルクォーツ

ルチルクォーツの特徴である金色の針は、「金紅石(きんこうせき)」です。金紅石は二酸化チタンTiO2の結晶の一つです。ルチルクォーツは石英(水晶)の中に金紅石の結晶が入り込んだものですが、金紅石自体はチタンの重要な資源です。チタン[Ti]とは原子番号22の元素で、1791年にイギリスの牧師ウィリアム・グレゴールにより発見されました。ギリシャ神話の巨人「ティターン」から名付けられました。金属チタンは強度や耐食性があり、耐熱性や軽量性などもある為、工業製品の多くに使用されています。主に、船舶部品、航空機部品、医療用、楽器、メガネフレーム、アクセサリーなどに使われています。

性質

ルチルクォーツは石英(水晶)の中に二酸化チタンの結晶が含まれる内包水晶です。時々ルチルクォーツに黒色の粒状内包物が入ることがあり、それはヘマタイトやその他の鉱物です。ルチル以外の内包物が入ると一般的に価格が安くなりますが、俗にスーパーセブンと呼ばれている鉱物などの他の鉱物と複合していることに意味のある石は例外です。また、ルチルクォーツは透明なほど質が高く、透明で太い金線が入ると一気にに価格が上がります。

パワーストーンの意味は?

ルチルクォーツ

ルチルクォーツは水晶の派生ですが、特徴がかなり異なります。水晶の内包物入りはそれぞれ入ったもので意味が変わるものも多く、ルチルクォーツもその一つです。ルチルクォーツは黄金のような針状の内包物(実際は二酸化チタン)が入っています。水晶の中でも、その華やかさは一目置きます。やはりルチルクォーツと言えば、金運の石です。黄金を思わせる姿は富の象徴を示しています。金運の石はタイガーアイやシトリンなどの黄色い石にいくつか存在しますが、ルチルクォーツが金運の石では代表です。輝きが強いためブレスレットやネックレスは小さな個体でも十分高級感や迫力が出ます
しばしルチルの針状の形はアンテナを意味することがあり、有益な情報のキャッチする意味が含まれています。まっすぐに伸びた金属質の内包物なので、アンテナの意味が含まれると考えられます。
水晶は浄化系の受け入れる作用が多い中、華やかなルチルクォーツはどちらかというと発散するタイプの石です。動的なので、ルチルクォーツの作る流れに乗って行動を共にすることで意味が出てくる石です。ちょうど自分の気分も乗っている時にルチルクォーツを身に付けると良いといいます。また、ルチルクォーツは黄金の輝きも強いため、邪気払い・魔除けにも使用されています。もともと水晶なので、お清めは得意なのかもしれません。
ルチルクォーツはよく癖が強い石だといいますが、陽気が強く、身につけると高揚感を抱きやすく、動的な波長であるためや、見かけもギラギラと光るので身に付けたルチルクォーツが目立ちがちといった点が挙げられます。少し落ち着かせたい場合は、保守的な意味を持ち、ルチルクォーツの対になっているガーデンクォーツを一緒に組み合わせると、ちょうどよく効果が調和すると言われています。ルチルとガーデンは内包水晶同士なので、逆の意味を持っていてもお互いの良さを打ち消すことなく相性は良いようです。内包水晶好きさんにもお勧めの組み合わせ。

効果のキーワード

  • 金運
  • 行動・流れ
  • 有益な情報のキャッチ・情報の選別
  • 高揚感
  • 邪気払い・魔除け

お手入れ・浄化

ルチルクォーツ

ルチルクォーツは非常に寂しがり屋の石です。無機物である鉱物にこれは抽象的な表現なのかもしれませんが、未使用でも長期間しまい込まれたり、一度身に付けたルチルクォーツの存在を忘れてしまったり、浄化がうまくいかなかったりすると、白濁してルチルクォーツとしての意味が無くなります。白濁するともう元の状態には戻りません。これには、採掘されてから外気などの要因に晒されて、酸化してしまった説、皮脂の浸透説など様々ありますが、ルチルクォーツは身に付けない期間も頻繁に状態を確認しましょう。白もしくは白に近い色になったルチルクォーツは、内包の針が見えにくくなり、一般的に販売価格も安価になります。
陽気のある石なので、太陽光に当たると輝き出します。その様子は綺麗なので是非みてみてくださいね。内部にレインボーが見つかる場合もあります。日光浴浄化は相性が良いですが、質の劣化を防ぐために、様子を見ながら行います。他には、月光浴、水、塩、音叉など行えます。水晶なので水晶チップやクラスターによる浄化も相性良しです。

撮影のポイント

ルチルクォーツは内包水晶の一種なので、内包物か石の表面かのピント位置を様々試してみます。上記に書いたように白濁個体は高級感に乏しく見えてしまう為、なるべく透明感があり、針の多いもしくは針の太い個体を選びます。

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR

ごあいさつ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。