ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンド

目次

ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンド

英名:Herkimer Diamond
モース硬度:7
比重:約2.7(水晶が2.7)

ハーキマーダイヤモンドとはどんな石?

ハーキマーダイヤモンドは透明感と無加工状態での輝き(光沢)が強く、デザイナーズアクセサリーに大人気の石です。「ダイヤモンド」と名前にありますが、実はパワーストーンの代表格「水晶」の仲間です。なぜ「ダイヤモンド」の名前がついているのかと言うと、その透明感と光沢の強さの特徴から呼ばれています。「ハーキマー」は発見地であるアメリカ合衆国ニューヨーク州ハーキマー地区から名付けられており、産地もこの場所に限られます。和名は「ハーキマー水晶」。

含まれる成分のお話

ハーキマーダイヤモンドは水晶であるため、成分はSiO2(二酸化ケイ素)です。不純物に炭素やタールなどを含んでいます。ハーキマーダイヤモンドはドロマイト(苦灰石)の空洞内で生まれる石ですが、そのドロマイトとは何でしょう。ドロマイトは苦灰石(白雲石)もしくは苦灰岩(ドロストーン)を指します。ドロマイトは、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを主成分にもち、主な工業製品の利用はセメント原料やガラス原料。最近は、ドロマイトの摂取で天然成分のカルシウムとマグネシウムが理想的に摂れるというメリットがあり、お菓子やサプリメントに使われているため、食品の表記で見ることも多い鉱物かもしれません。ただし、採掘されたドロマイトをいきなり口にしてはいけません

性質

ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンドは水晶の一種ですが、その姿を見れば一般的な水晶とはかなり異なって見えます。黒色の内包物を含みやすいのは、形成される間で微量のタール分を含んだり、古代から地層の中で高温高圧に晒される中で炭素などの不純物を含むためだと言います。内包物やクラックの無い無色透明のハーキマーダイヤモンドは一般的に質が高いとされ、価格も上がりますが、このようなタールや炭素がハーキマーダイヤモンドの独特の透明度を生んでいるとも言います。ドロマイト(苦灰石)の空洞内で形成される特殊な水晶で、よく知られている水晶のように母石からクラスター状に結晶を伸ばしていくのではありません。なので、両剣状(ダブルターミネーティッド)の形で産出されます。もともとの見た目の美しさを崩さないためか、ハーキマーダイヤモンドのビーズは丸玉や他の形にはあまり加工されず、原石の状態で流通していることが多いです。

パワーストーンの意味は?

ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンドと水晶は成分はほぼ同じであり水晶の仲間ですが、パワーストーンの意味は全く違う意味を持つと言います。水晶の仲間はシトリンやアメジスト、モリオン、スモーキークォーツなど色や成分の違いで多くの変種がありますが、割と「魔除け」や「浄化」などの意味は共通しています。なぜかハーキマーダイヤモンドは他の水晶にはない「ドリームクリスタル」という異名を持ちます。研磨加工もあまりされず、いわゆるありのままの姿で流通することの多いストーン。大都会ニューヨーク州で発見されたことや、ダイヤモンドにも引けを取らない美しさや、ありふれた岩石の中から思ってもみないポイント状の先端を両端に持った形で現れることなどから見ると、確かに「夢のような」パワーストーンであることもわかります。諸説は様々ありますが、ドリームクリスタルとして、「夢」に関する意味を多く持ちます。睡眠時の夢に関することであると、枕元に置いて「悪夢避け」に使ったり、「予知夢」を見るために使うことが多いと言います。また、目指したい目標がある場合のお守りとしても意味があると言われています。ハーキマーダイヤモンドが産出される時の岩石から美しい石が出てくる様子を元にしているのか、「眠っている潜在能力を開花させる意味」も付けられていることが多いパワーストーンです。他に産出の状態から考えると、両剣状(ダブルターミネーティッド)の形で産出されることから由来するのか、安定やバランスといった意味もあり、精神と身体のバランスをとって整える効果があるといいます。もちろん、水晶の一種なので「浄化」は得意だそうです。

効果のキーワード

  • 悪夢避け
  • 予知夢
  • 潜在能力の開花
  • 目標達成
  • 安定
  • バランス
  • 浄化

お手入れ・浄化

ハーキマーダイヤモンドは水晶なので取り扱いは比較的に簡単な方です。注意点といえば、原石から未加工品が多いため、ポイント先端を折らないようにします。その未加工品が多いという特徴であるため、アクセサリー作りの時にデザインを考える場合、直接肌に触れる場所にハーキマーダイヤモンドを置く際は、ポイント部分がややチクチクした感触があり、肌の薄い場所に着けることを想定したアクセサリーや敏感肌の方はハーキマーダイヤモンドを配置する場所に注意です。浄化は基本的な水や日光、月光、音叉、さざれ石、塩など多くの浄化方法を試すことができます。

撮影のポイント

ハーキマーダイヤモンドは通常の水晶より透明感があります。透明感を表現できればハーキマーダイヤモンドらしい雰囲気が出ます。原石の状態が良く、両剣状(ダブルターミネーティッド)の形が残っていれば、その特徴も写したいです。ハーキマーダイヤモンドは流通している個体が小さい物が多く、もしハーキマーダイヤモンドをアクセサリーの主役にして写す場合はピンボケしないようにピント位置に注意。

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR

ごあいさつ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

前の記事

ソーダライト

次の記事

アクアムーンストーン