ラブラドライト

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ラブラドライト

ラブラドライト

英名:Labradorite
モース硬度:6-6.5
比重:約2.1-2.4程(水晶が2.7)

ラブラドライトとはどんな石?

ラブラドライトは石の表面が反射によってモルフォ蝶の羽根ように輝く不思議な石です。その輝きの色も多彩で、主な青色や黄色の他に、ピンク色、紫色、白色、オレンジ色、虹色に光るものまであります。この光学効果のことを「ラブラドレッセンス」と言います。ラブラドライトは、「光のスペクトル」から名前を得た「スペクトロライト」とも呼ばれています。一見すると灰色に黒粒がまだらに入ったこんにゃくのような地味な石に見えますが、手の上で転がしてみるとラブラドレッセンスにより、美しい石へと姿を変えます。何度見ても発見が多く面白い石です。この石はムーンストーンやアマゾナイト、サンストーンなどの長石類の仲間です。和名は「曹灰長石(そうかいちょうせき)」、「ラブラドル長石」。ラブラドライトは、カナダ北東部の半島「ラブラドル半島」にあるセント・ポール島で発見されたことから名前がつきました。
現在ラブラドライトといえば、上記で説明した灰色地色に光学効果の石を指していますが、ラブラドライトにも様々種類がございます。地色が透き通る黄色のゴールデンラブラドライト(ゴールドラブラドライト)という石がありますが、本来のラブラドライトはこちらを指していました。また、白色の地色に青色や虹色の光学効果の現れるホワイトラブラドライト(レインボームーンストーン)はブルームーンストーンと一見そっくりなため誤認しやすく、購入の際は販売店に確認しましょう。ブラックラブラドライトは、地色が黒色に近く、光学効果がはっきり現れやすい高品質のラブラドライトで、一般的に価格が高額です。

含まれる成分のお話

ラブラドライトはムーンストーン類と同じく長石類にあたり、カリウム[K]を主成分とする正長石(カリ長石)とナトリウム[Na]を主成分とする曹長石(アルバイト)の二つのケイ酸塩鉱物から構成されています。両鉱物とも火成岩や変成岩に含まれます。これらの鉱物が層状になっており、層の間を光が反射することによりムーンストーンのシラー効果やラブラドライトのラブラドレッセンスを生み出しています。ちなみに、これらの鉱物の主成分のカリウム[K]とナトリウム[Na]は人体に必須のミネラルとして互いに協力し合う成分で、体内の水分バランスの調整や血圧調整に関わっています。

性質

ラブラドライトは劈開性を持った石なので、一方向に割れやすい性質があります。光学効果の美しい石ですのでよくプレート状に加工されていますが、この性質は薄いと非常に割れやすいため取り扱いに注意が必要です。ブレスレット用のように丸ビーズになっているとある程度は丈夫です。ラブラドライトはラブラドレッセンスが出てこそのラブラドライトですが、必ずしも加工された個体にラブラドレッセンスが出るとは限りません。ラブラドレッセンスのない個体がビーズセットに含まれてたり、アウトレットに出ていたりしますが、身につけているうちに最初は無かった光が少しでも見えたりすることがある不思議な石です。一見すると輝かない個体でも、どうか大切に扱ってあげてください。

パワーストーンの意味は?

ラブラドライト

ラブラドライトは様々な姿を見せる神秘の石です。「変容・改革・発見」と言った意味を持ちます。ラブラドライトが持つ独特の輝きが様々な効果を想像させたに違いありません。固着した思考を解き、物事を別の側面で見られるように促す石だと言います。多面的に物事を見れるような視野の広がりを示しています。ラブラドライトを見るたびに、光の出方に新たな発見を見出したりすることから、才能の発見運命的な人物(特にキーパーソン)との出会いを意味していると言われています。一度切れてしまった縁も、なぜかラブラドライトを持っていて偶然出会い、また縁が復活したと言った体験談も密かにあるようです。ただし、ラブラドライトは鋭く人を見ている(ギラギラと光が強いから?)ため、持ち主にとって必要な縁のみ作用すると言います。強い光は魔を祓うことから、そのラブラドライトの輝きは、魔除けにも効果があると言われています。持ち主一筋の石は、ガーネットやルビーが有名ですが、ラブラドライトも結構持ち主一筋の傾向(持ち主にしか知らないラブラドライトの側面があるから等の説)があり、単体使用がお勧めです。

効果のキーワード

  • 変容
  • 改革
  • 発見
  • 多面的に物事を見る
  • キーパーソンとの出会い
  • 縁の修復
  • 魔除け

お手入れ・浄化

ラブラドライト

ラブラドライトは割れやすく水や塩、日光に若干弱めなので、取り扱いには気を使います。研磨加工されていれば表面はガラス光沢でツルツルしていて、モース硬度はそれなりにあるので、汚れたら柔らかい布で拭くことができます。宇宙を表すような石なので、月光浴とは相性良し。他には音叉、水晶での浄化がお勧めです。

ラブラドライトと関連する石

フェルドスパー(長石)

ムーンストーン
アマゾナイト

撮影のポイント

ラブラドライトはラブラドレッセンスを良く見せるかが大事です。角度や光の当て方を何度も変えて見て、気に入ったラブラドレッセンスを写します。折角のラブラドレッセンスなんとなくボヤーっと写さないように、ピント位置を調整しましょう。

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR

ごあいさつ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。