ソーダライト

ソーダライト

目次

ソーダライト

ソーダライト

英名:Sodalite
モース硬度:5.5-6
比重:約2.1-2.4程(水晶が2.7)

ソーダライトとはどんな石?

ソーダライトは深い青色や藍色の地色が美しく知名度が高く、人気のパワーストーンです。和名を「方ソーダ石」といい、「準長石」の一種です。同じく「方ソーダ石グループ」である、アウインノゼアンラズライトとともに、ソーダライトはラピスラズリを構成する鉱物の一つです。紫外線を吸収し色が変わる近年発見された希少石「ハックマナイト」は、ソーダライトの亜種です。ハックマナイトとソーダライトは、一見した時の見た目が全く違うため驚きです。他にも、不純物で含まれるゼオライト分が多くて酸化しているものは「ゼオライトインソーダライト」といい、相反する青色とオレンジ色のバイカラーが楽しめる石があります。ソーダライトは不透明色の石ですが、中には表面に透明感がありサファイアを思わせる深い藍色のソーダライトが存在し、その名を「インペリアルソーダライト」と言います。

ハックマナイト

ソーダライト亜種 ハックマナイト

含まれる成分のお話

ソーダライトの主成分はナトリウム[Na]です。名前の由来も英語でナトリウムを意味する「sodium」から名付けられるほど、ソーダライトは保有するナトリウム分が多い石です。食用の食塩や医療製品で「塩化ナトリウム(NaCl)」は日常生活で見ることが多いのは確か、生活上で食塩は欠かせないです。「塩化ナトリウム」製品は、医療用では粘膜の洗浄用等であったり、凍結防止剤等で使われています。

性質

ソーダライト

ソーダライト原石

ソーダライトは鮮やかな青色〜藍色を示す美しい石ですが、なぜか削り粉は白色系になってしまう性質があります。同じく青色の石でソーダライトも含むラピスラズリは、水に溶けやすい性質と粉にしても美しい瑠璃色を示すことから岩絵具として使用されます。ですが、粉砕すると青色ではなくなってしまう理由からソーダライトは顔料としては使用されません。また、ソーダライトは硬度がやや低いため、擦れやすくて、強めの衝撃で簡単に割れてしまいます。せっかくの美しい色彩を持ちながら装飾品に向かないとされていましたが、近年は石を加工する技術も進み、多くのソーダライトの装飾品を目にするようになりました。比重が軽く、見た目の割に重量感を感じさせないので、ソーダライトの大粒の石を使ったアクセサリーでも重くなりにくいです。ソーダライトは青色が深く白色やオレンジ色の模様が少ないほど価格は上がり高品質と言われますが、よく見ると模様も面白い石ですので大粒ビーズや原石もお勧めです。価格が安く、流通量も多く、原石、ブレスレット他、天然石ビーズの形も豊富です。

パワーストーンの意味は?

ソーダライト

ソーダライトは青色の石の中では価格も安価で手に入りやすく、現在は多くのアクセサリーに加工されているパワーストーンで、名前も結構よく知られている石です。ソーダライトはアクアマリンのような癒しの青色というよりは、集中力知識の青色と言った方が合っています。それはソーダライトが藍色寄りで、不透明色であることが関係します。深い青色はデザイン上では信頼の色ともいい、真面目な場面で紺色や藍色のデザインが好まれているため、ソーダライトはふわつきの無いしっかりとした色彩がパワーストーンの意味にも表れています。でも、比重が低く水晶類より重さが軽く感じられるため、また冷感も少なく、深い青色の石の中では何処と無く親しみやすさも感じます。意志を固めて、判断力決断力を高め、目標達成の助けとなる石と言われる所以は、深い青色のカラーセラピーと、いつでもお守りとして持ち歩きたくなるソーダライトの親しみやすさが、石と「一緒に頑張る」という意味から考えられます。ソーダライトには黒色系の石に付くような「魔除け・邪気払い」の効果があると言われますが、それは意志を強化することの意味から繋げて、横道にそれることが少なくなることにより、魔が刺さないように、といった「魔除け」の効果と見ることができます。

効果のキーワード

  • 集中力
  • 鎮静
  • 目標達成
  • 知識
  • 判断力・決断力
  • 意志を固める
  • 試験のお守り
  • 魔除け・邪気払い

お手入れ・浄化

ソーダライトは意外とデリケートな石です。擦れや割れに弱くやや水溶性があるため、ブレスレットなどで肌に触れている時間が長いとツヤが消えやすいです。パワーストーン組み合わせアクセサリーを作る際に、ソーダライトより硬い石を隣に置くと石と石の接点が削られて白くなってしまいますので、なるべく硬度の近い石を置いたり、どうしてもパワーストーンの意味やデザイン上で硬い石を隣に置きたいときはロンデルやシリコンゴムを挟むと削れを防ぐことができます。水が苦手なため、水に長時間浸けるような浄化方法は行わないようにします。ナトリウム分を多く含む石ですが、皮肉なことに塩に漬けて行う塩浄化は劣化を早めますので実はお勧めしません。水晶さざれ月光浴で行う浄化が無難に行えます。

ソーダライトと関連する石

ソーダライト

  • ゼオライトインソーダライト
  • ハックマナイト
  • ラピスラズリ

撮影のポイント

ソーダライトは模様の面白い石ですが、高品質のソーダライトとなると模様が少なく藍色深いものが求められます。確かに藍色の深いソーダライトは綺麗ですので、ブレスレットの主役にして撮影すると気品が引き立ちます。表面がマットな石かと思うと、意外とソーダライトはガラス光沢を持つ石ですので、ビーズの場合は輪郭くっきりで高級感が出ます。原石やタンブルが安く手に入りやすいので、いくつか用意して個性が出るソーダライトを撮り比べるのも良いです。

撮影機材

PENTAX K-70
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR

ごあいさつ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。