ロードナイト

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ロードナイト

ロードナイト

英名:Rhodonite
和名:薔薇輝石(ばらきせき)
モース硬度:6
比重:3.4-3.7程度(水晶が2.7)

ロードナイトとはどんな石?

ロードナイトは不透明で重みのあるマットな質感をもつ濃いピンク色をした石です。薔薇輝石という和名を持っていますが、クンツァイトやヒデナイトのような輝石類の仲間ではありません。ロードナイトは、インカローズ(菱マンガン鉱)とともにマンガン鉱床から産出する鉱物です。見事なピンク色は薔薇の花に例えられ、ギリシャ語の「Rhodon(バラ)」より名付けられました。不透明のピンク色でマットな質感のロードナイトですが、この石の希少部位として透明感のある赤色をした「インペリアル・レッド・ロードナイト」なるものが存在し、多くはルース状に加工され、ジュエリー(宝石)として扱われています。また、現在ではほとんど日本では採掘されませんが、岩手県の鉱山でロードナイトが産出されていました。

含まれる成分のお話

ロードナイトの主成分はマンガン[Mn]です。黒くなる部分があるのは、このマンガンの酸化によるものです。この物質の主な利用は、正極に二酸化マンガン[MnO2]が使われていることから名前の由来となったマンガン乾電池や、他にはマンガンは1%含むことで合金の強度が増すことから、土木機械などの強度の要る金属を使用する際に工業用のマンガン鋼として使用されています。また、人体にとっても必要な物質であり、主な働きは「代謝」、「血液生成」、「骨の形成」など生命維持に重要な役割を担うミネラルであるとともに、体内の保有マンガン量の増減が母性本能に影響があることから別名「愛情の塩」という異名を持ちます。「愛情」がパワーストーンのキーワードであるロードナイトは、このマンガンが主成分であることはぴったり合っており、パワーストーンの意味の考察もマンガンから捉えていったとも一説考えられます。

性質

このロードナイトやインカローズ(ロードクロサイト)、ピンクカルサイトなどのピンク色の石はマンガンを含んでいます。セラミック顔料に「陶試紅(とうしこう)」というピンク色の顔料がありますが、マンガンを用いて作られるため別名「マンガンピンク(マンガニーズピンク)」。地中からこのように鮮やかなピンク色の鉱物が出てくるとは面白いですね。ロードナイトはビーズ状になってると、一見イチゴ味のお菓子のような可愛らしさがあり、他の石やアクセサリー用ビーズと組み合わせてアクセサリーを作ることもできます。一粒一粒が見た目と反して「重み」があります。例えばブレスレットをロードナイトで一連で組むと、それなりの重量のあるブレスレットになります。ロードナイトでレディースアクセサリーを作る場合などは、アクセサリーの重さも考慮して作品を組むと良いです。

 

ロードナイト

ロードナイト原石

パワーストーンの意味は?

ロードナイトの一番のキーワードは「愛情」です。不透明で濃いピンク色は心臓の色を表すかのような、軽いピンク色ではなく真意の愛の色を表しているようにも思えます。比重の重さを見ても、同大きさの水晶と持ち比べるとロードナイトの重みを感じることができます。生半可ではない「愛情」の重みを教える石とも言えます。上記でロードナイトはマンガンが主成分であることを書きましたが、「愛情」という意味もマンガンに由来すると一理あります。よくロードナイトは「肉体や細胞を活性化」させて代謝を促進させて気の巡りを改善といった意味で「健康運」を上げるパワーストーンとしての呼ばれがありますが、これも人体におけるミネラル成分としてのマンガンの機能から意味を捉えたと考えられます。ちなみに、マンガンの働きにはイライラを和らげる作用もあるようで、ロードナイトの色や成分から考えられた「包み込む愛」の意味は「包容力」として、そして肉体の健康と包み込まれる安心感で「ストレスの緩和」にも良いと言います。
※ パワーストーンの健康効果は色や成分から考察します。天然石として見た場合の健康効果には科学的根拠はありません。

効果のキーワード

  • 愛情
  • 肉体・細胞の活性や再生
  • 健康運
  • 包容力
  • ストレスの緩和

お手入れ・浄化

可愛らしい色をした石ですが、そこそこ丈夫な石ですので、取り扱いは比較的簡単です。アクセサリーとして使った場合は、汗はよく拭き取るようにしましょう。しかし、ロードナイトの黒い部分の模様があるものは、それはそれで魅力ではあるのですが、水、塩、日光は色の黒変を早めますので浄化方法としてはお勧めしません。水晶、音、月光浴などは無難に浄化を行えます。

撮影のポイント

ロードナイトは上質なものとして、酸化したマンガンの黒い部分が少ないものや元々の模様の少ない濃いはっきりしたピンク色の個体が選ばれますが、割と撮影していると模様が出ている個体や原石状のものを撮影するのが楽しい石です。ただし、模様が面白いとはいえ、やはりロードナイトの特徴は濃いピンク色ですので、ロードナイトらしいピンク色の綺麗な部分を選び、ピントを合わせます。ロードナイトは不透明色のためよく目立ちます。ブレスレットなどのアクセサリーに入れると主役級になりますので、組み合わせアクセサリーを撮影するときはメインに写して良いかもしれません。

ごあいさつ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

2018年02月13日記事修正しました。(画像修正)

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