ダンビュライト

英名：Danburite
モース硬度：7-7.5
比重：約3(水晶が2.7)

ダンビュライトとはどんな石？

ダンビュライトはあまり名前は聞いたことないかもしれませんが、ダイヤモンドの代用として使われることのある美しい石です。それは屈折率が高く、表面の光沢が強いためです。純度が高く、磨かれているものは宝石として扱われます。なのでよく見られている色は透明色が多いと思いますが、ピンク色や黄色、紫色に近い色など割と多色性のある鉱物です。日本でも産出されており、和名を「ダンブリ石」。名前の由来は発見地、アメリカ合衆国の北東部コネチカット州フェアフィールド郡北部の都市ダンベリー(Danbury)から名付けられました。大きな特徴は、縦方向に筋状に伸びる線が見える石です。ダンビュライトは、結晶の形からトパーズに似ている石とされていますが、硬度や成分、性質の違いなどから見るとトパーズとは異なる鉱物です。

含まれる成分のお話

ダンビュライトにはホウ素[B]が含まれています。多く語られる「調和」の意味を持つパワーストーンであるダンビュライト。その意味を考える上でもこの元素はダンビュライトにぴったりです。ホウ素は単体ではあまり使われない元素ですが、主な仕様として耐火ガラスの生成や炭化ホウ素は合金として利用して硬い金属を製造する際に利用されています。ガラスや金属と合わさり、より強い製品へと生まれ変わらせる物質です。この様に、ダンビュライトの「調和」をするという意味合いはホウ素から連想できますね。

性質

ダンビュライトはダイヤモンドの代用として多く利用されてきました。多くはルースに加工され、ペンダントトップや指輪の形でお目にかかることが多いかと思われます。研磨されていればトパーズや水晶の様であり、表面光沢が強いため宝石として美しく、様々な装飾品に加工されても良い様な鉱物です。しかし、ダンビュライトは擦れに対するモース硬度は7-7.5と高めなのに関わらず、割れやすい性質を持っています。原石を見ていると、内部クラックも多く見られます。なので、天然石ビーズとして加工されているものは少なく、ビーズ状の石で制作されているブレスレットはあまり出回りません。ダンビュライトのアクセサリー用の加工品は価格が高価になりやすく、やや希少石に分類されますのであまり流通していません。原石の状態のものは価格も低価格で手に入りやすいです。

パワーストーンの意味は？

ダンビュライトは成分のお話でも記述しましたが、「調和」という意味を持ちます。ホウ素の用途から参照できますが、持ち主本人や他の石と調和を図る傾向のあるパワーストーンです。ピンク色や透明色、黄色など淡めの優しい色を持つ石ですので、強光沢や屈折率の高い石の割には「人当たりの良い」感じがします。ダンビュライトの優しい調和性はバランスの崩れた気分を立て直す様に促します。現代は激動の世の中であり、その現代において原因の分からない体の不調の一つ、自律神経のバランスが崩れるという疾患があります。興奮や活動を示す交感神経と、鎮静や休息の副交感神経の切り替えに問題が起きることで、不眠などの症状を引き起こすといったものです。ダンビュライトは持ち前の調和性で「精神のバランスを整え」、「昂ぶる感情を鎮める」と言います。また、ダンビュライトは屈折率がよく、反射してよく輝く美しい気品の高い鉱物であるので、身に着けた持ち主の「心を明るく照らす」パワーストーンでもあります。白色や透明色に近いダンビュライトは清純を示し、水晶の様に「浄化」の意味合いも持ちます。
※パワーストーンの健康効果は色や成分から考察します。天然石として見た場合の健康効果には科学的根拠はありません。

効果のキーワード

調和
精神面のバランスをとる
昂ぶる感情を鎮める
明るい心にする
浄化

お手入れ・浄化

ダンビュライトは割れやすい石です。やや扱いが難しい石になります。もともとブレスレットではあまり出回らない石ですが、ペンダントトップや指輪の場合でも強くぶつけたりなどしない様にします。原石の場合は柱状のタイプが多いですが、カドが欠けやすいので注意。ダンビュライトの淡い色は紫外線で褪色する可能性があります。長時間に渡り日光に晒すのは避けておきます。日光浴浄化はしないか、短時間で行います。また、水洗いなどは行えますが、慎重に扱います。月光浴や音叉による浄化だと比較的安全に浄化が行えますので安心です。